2.理想の企業のあるべき姿 ― メンバー第一、顧客第二主義
会社はメンバーそのもの
 ディズニーランドの従業員やスタッフが「キャスト」と呼ばれていることは有名な話です。それに対して、世間一般の企業では、当然のように「従業員」「社員」と呼んでいます。これでは、ともすると従業員や社員を召し使いのように扱いかねません。

  ライブレボリューションでは一緒に働く仲間のことを特別に「メンバー」と呼んでいます。なぜならば、当社はメンバーのことを単に労働力を提供するだけの存在ではなく、ライブレボリューションそのものを構成する大切な一員であると考えているからです。

  「会社は誰のものか」といった話を耳にすることがあります。制度の上では株主のものです。しかし、私は会社を「誰かのもの」という意識でとらえるのではなく、「メンバーそのもの」と見ています。

  会社は人が集まって構成されています。そこで働く当人も、隣の席に座っている仲間たちも、みんな含めて会社なのです。 従って、「会社のためになんて働きたくない」「会社になんて使われたくない」という言葉を口にする人たちは、結局のところ、自分自身や仲間たちのために働きたくないと言っているのと同じではないでしょうか。

  また、「会社に心はない」といった話も耳にすることがあります。しかし、私はこれとは対照的な発想を持っています。会社は、心あるメンバーが集まった「心ある存在」であると考えているのです。

  『LR HEART』は、そんなメンバーの心をライブレボリューションの心として明文化したものです。また、名前の由来もそこにあります。そんな『LR HEART』には「メンバーへの約束」という項目があり、次のように記されています。


 「メンバーへの約束」

 ライブレボリューションにとって最も大切なのは『LR HEART』を理解し、実践しているメンバーです。
  その証として身につけることを許されているのが、プラチナの社員章なのです。
  私たちは、プロフェッショナルであるメンバーに対して、よりふさわしい職場環境を提供することを目指して常に改善してゆきます。
 この会社が、メンバー一人ひとりの才能を伸ばし、自己実現を果たすうえでの最高のステージとなることを願っています。
 メンバーを幸せにする会社でなければ「メンバーから選ばれない」、ひいては「お客様からも選ばれない」ということを認識し、メンバー一人ひとりの人生が充実し調和の取れたものとなるよう配慮します。
 以上を、『メンバーへの約束』として誓います。



  ここで、ライブレボリューションが最も大切にしているものを「『LR HEART』を理解し、実践しているメンバー」と明確に定義しています。つまり、メンバーは『LR HEART』を理解し、実践することが重要なのです。単にライブレボリューションに入社したというだけでは、その条件を満たしているとはいえません。もし、故意に『LR HEART』から逸脱した行為に走るような人であれば、むしろ、ライブレボリューションのメンバーたちにとっては迷惑な存在だといえます。

  従って、採用時に最も重視しているポイントは、『LR HEART』に共感しているのかどうか、『LR HEART』を理解し、実践できるのかどうかということになります。最終面接は必ず私が行うことになっており、一番気を使うのがこの部分です。価値観が合わない人を採用してしまうと、既に一緒に楽しく働いている大切なメンバーたちに迷惑がかかってしまうからです。

  ライブレボリューションは『LR HEART』を理解し、実践しているメンバーを第一と位置づけ、お客様を第二と考えています。すなわち、「メンバー第一、顧客第二主義」です。

  よくあるのが「顧客第一主義」「お客様第一主義」(実は「売上第一主義」「利益第一主義」だったりもしますが)を掲げる企業です。しかし、中にはお客様を獲得するため(もしかしたら、「売上(利益)を上げるため」と言ったほうがよいかもしれません)には従業員の苦労もいとわないという企業も見受けられます。果たして、従業員が自己を犠牲にしたまま、長期にわたってお客様に尽くし続けることなどできるのでしょうか。現在、過労で従業員が倒れてしまうことが深刻な社会問題となっています。それは、企業が掲げる方針に起因する問題なのではないかと思います。

  アメリカの航空会社「サウスウエスト航空」は、「従業員第一、顧客第二主義」を掲げています。同社のサービスは、高い顧客満足度を実現していることで広く知られています。そして、彼らが顧客満足度を高めるために、まず従業員の満足度を高めることに力を入れていることも有名な話です。

  私は、「メンバーの満足度以上に顧客満足度が高まることはない」「会社(ライブレボリューション)から愛されているという安心感がなければ、メンバーがお客様を愛することはできない」と考えています。おそらく、メンバー自身が愛されていることを実感していなければ、「お客様を愛しましょう」といくら訴えたとしても、身が入らないでしょう。従って、私はまずメンバーを大切にすることを誓って経営に取り組んでいます。その結果として、高い顧客満足度が実現するものと信じています。

  ライブレボリューションは「メンバー第一、顧客第二主義」を掲げ、それを実現するためのさまざまな制度・文化作りに取り組んでいます。それらが、メンバーを幸せにし、お客様に対する最高のサービスを生み出すことにつながっています。