完全禁煙会社
2006年、9月6日のことです。
ある大学の一年生の学生さんが「インターン生として働きたい」ということで私のところに訪ねて来ました。当時は、インターン生を募集していたわけではありませんので、どうして学生さんがライブレボリューションを知り、わざわざ働きたいといって訪ねてきたのか不思議でした。
「どうしてライブレボリューションを知ったのですか?」
「私のサークルで話題になっているんです」
「どのような話題に?」
「完全禁煙の会社だなんて凄いと」
そんな会社が世の中にあるのかと、所属しているサークルの仲間たちが衝撃を受けてい
たそうです。
ライブレボリューションには、喫煙習慣のある人がいません。そして、ライブレボリューションのオフィスや関連施設には、喫煙のためのスペースはありません。ですから、少なくとも喫煙者の方にとっては理想の職場とはいえないでしょう。是非、他の会社で働くことをお勧めします。
もともと私は、喫煙習慣をよしとはしていませんでした。健康に悪いのは言うまでもありませんし、ほかにもたくさんのマイナスポイントが存在すると思っているからです。
まず、体にタバコの煙のにおいが染み付いていると、お客様やタバコを吸わないメンバーたちの気分を害します。タバコの煙のにおいが本当に嫌いな人にとっては、喫煙者の体に染み付いた体臭が、腐った生ゴミと同じくらい嫌なにおいに感じられるものです。
また、業務時間中に喫煙者が休憩室でタバコを吸っていたとしましょう。本人にとってはよい気分転換となっているに違いありません。しかし、休憩室でタバコを吸っている人にかかってきた電話を取り次ぐために、喫煙習慣のない人がわざわざ席を立って当人を呼びに行かなければなりません。これはいかがなものでしょうか。喫煙習慣のない人たちにとってはいい迷惑以外の何物でもありません。
喫煙者たちが、休憩室で油を売っている時間の分だけ仕事の成果が上がらないという話だけならまだしも、喫煙習慣のない人たちもそれに巻き込まれて仕事ができません。このような構図には明らかに問題があるでしょう。喫煙者のいる職場環境というのは、全体の作業効率が著しく低くなっているのです。
その他にも、タバコの煙による休憩室の汚れは資産の劣化を招きます。さらに、喫煙のための休憩室を確保するとなると、本来の仕事に活用できたはずのスペースが削られることになります。従って、施設の利用効率を低下させるのです。
実は、ライブレボリューションもはじめから完全禁煙会社であったわけではありません。私自身は、会社を設立した時点から完全禁煙会社にしたかったのですが、役員のうちの一人がどうしても禁煙に同意してくれなかったからです。
ところが、5年間の辛抱の末、とうとう私は彼に告げました。
「私はあなたに創業以来ずっと、禁煙して欲しいと頼み続けてきました。ところが、あなたは私の頼みに対して、一向に耳を傾けようとはしませんでした。そして、あなたがいたために、ライブレボリューションは完全禁煙会社にはなれませんでした。百歩ゆずって、家でタバコを吸うだけならまだしも、役員であるあなたが会社で喫煙することで、オフィスの環境がどんどん悪化していきました。同様に、私はタバコのヤニや吸殻でオフィスを汚す喫煙者たちを注意したいと思っていましたが、役員であるあなたが率先して汚していたために、注意することができませんでした。私はオフィスがタバコのヤニでどんどん汚れていくのをただただ眺めているしかなかったのです。あなたたちがマナーを破り、汚していった喫煙スペースを誰が掃除していたと思いますか? タバコを吸わない私たちが掃除をしてきたのですよ。これは大きな問題だと思います。私が5年間もあなたに言い続けてきたにもかかわらず、きちんとマナーを守らなかったのですから、言ってもきかないということですよね。だから私はあなたを役員の職から即刻解任します」
本人は私から役員解任の宣告をされた瞬間、「しまった」と思ったでしょう。しかし、私は問答無用で直ちに役員の職を解きました。私は冗談でそういうことを口にするタイプではありません。やると決めたら「なるはや」で行動に移すタイプです。
彼と私は学生時代からの付き合いで、彼は私のタバコ嫌いを社内の誰よりもよく知っていました。そして、5年もの間、私からずっと指摘され続けてきたことを自覚していました。
不幸中の幸いとでもいうのでしょうか。このときに嬉しかったのは、役員の職を解かれても、彼はライブレボリューションに残ってくれたのです。もちろん、タバコはきっぱりとやめてくれました。
喫煙者の代表とも言うべき彼を役員から解任した私は、早速他の喫煙者たちにも禁煙を勧めました。自分たちがタバコを吸うことで、喫煙習慣のない他のメンバーがどれだけ迷惑を被っていたかを知り、彼らは直ちにタバコをやめてくれました。40人中14人もいた喫煙者全員がタバコをやめたというのは快挙といってよいでしょう。
こうして、2005年9月5日より、ライブレボリューションは完全禁煙会社になりました。大学一年生の学生さんが「ライブレボリューションでインターン生として働きたい」と訪ねてきたのは、そのちょうど一年後のことになります。
「完全禁煙会社なんて理想に過ぎない」という人もいるかもしれません。また、「完全禁煙会社にしたいのだけれども実現できない」とあきらめている人もいるかもしれません。だからこそ、それを実現できるほどの会社であれば、ほかのことも実現できるのではないかという期待や信頼につながるのだと思います。
ある大学の一年生の学生さんが「インターン生として働きたい」ということで私のところに訪ねて来ました。当時は、インターン生を募集していたわけではありませんので、どうして学生さんがライブレボリューションを知り、わざわざ働きたいといって訪ねてきたのか不思議でした。
「どうしてライブレボリューションを知ったのですか?」
「私のサークルで話題になっているんです」
「どのような話題に?」
「完全禁煙の会社だなんて凄いと」
そんな会社が世の中にあるのかと、所属しているサークルの仲間たちが衝撃を受けてい
たそうです。
ライブレボリューションには、喫煙習慣のある人がいません。そして、ライブレボリューションのオフィスや関連施設には、喫煙のためのスペースはありません。ですから、少なくとも喫煙者の方にとっては理想の職場とはいえないでしょう。是非、他の会社で働くことをお勧めします。
もともと私は、喫煙習慣をよしとはしていませんでした。健康に悪いのは言うまでもありませんし、ほかにもたくさんのマイナスポイントが存在すると思っているからです。
まず、体にタバコの煙のにおいが染み付いていると、お客様やタバコを吸わないメンバーたちの気分を害します。タバコの煙のにおいが本当に嫌いな人にとっては、喫煙者の体に染み付いた体臭が、腐った生ゴミと同じくらい嫌なにおいに感じられるものです。
また、業務時間中に喫煙者が休憩室でタバコを吸っていたとしましょう。本人にとってはよい気分転換となっているに違いありません。しかし、休憩室でタバコを吸っている人にかかってきた電話を取り次ぐために、喫煙習慣のない人がわざわざ席を立って当人を呼びに行かなければなりません。これはいかがなものでしょうか。喫煙習慣のない人たちにとってはいい迷惑以外の何物でもありません。
喫煙者たちが、休憩室で油を売っている時間の分だけ仕事の成果が上がらないという話だけならまだしも、喫煙習慣のない人たちもそれに巻き込まれて仕事ができません。このような構図には明らかに問題があるでしょう。喫煙者のいる職場環境というのは、全体の作業効率が著しく低くなっているのです。
その他にも、タバコの煙による休憩室の汚れは資産の劣化を招きます。さらに、喫煙のための休憩室を確保するとなると、本来の仕事に活用できたはずのスペースが削られることになります。従って、施設の利用効率を低下させるのです。
実は、ライブレボリューションもはじめから完全禁煙会社であったわけではありません。私自身は、会社を設立した時点から完全禁煙会社にしたかったのですが、役員のうちの一人がどうしても禁煙に同意してくれなかったからです。
ところが、5年間の辛抱の末、とうとう私は彼に告げました。
「私はあなたに創業以来ずっと、禁煙して欲しいと頼み続けてきました。ところが、あなたは私の頼みに対して、一向に耳を傾けようとはしませんでした。そして、あなたがいたために、ライブレボリューションは完全禁煙会社にはなれませんでした。百歩ゆずって、家でタバコを吸うだけならまだしも、役員であるあなたが会社で喫煙することで、オフィスの環境がどんどん悪化していきました。同様に、私はタバコのヤニや吸殻でオフィスを汚す喫煙者たちを注意したいと思っていましたが、役員であるあなたが率先して汚していたために、注意することができませんでした。私はオフィスがタバコのヤニでどんどん汚れていくのをただただ眺めているしかなかったのです。あなたたちがマナーを破り、汚していった喫煙スペースを誰が掃除していたと思いますか? タバコを吸わない私たちが掃除をしてきたのですよ。これは大きな問題だと思います。私が5年間もあなたに言い続けてきたにもかかわらず、きちんとマナーを守らなかったのですから、言ってもきかないということですよね。だから私はあなたを役員の職から即刻解任します」
本人は私から役員解任の宣告をされた瞬間、「しまった」と思ったでしょう。しかし、私は問答無用で直ちに役員の職を解きました。私は冗談でそういうことを口にするタイプではありません。やると決めたら「なるはや」で行動に移すタイプです。
彼と私は学生時代からの付き合いで、彼は私のタバコ嫌いを社内の誰よりもよく知っていました。そして、5年もの間、私からずっと指摘され続けてきたことを自覚していました。
不幸中の幸いとでもいうのでしょうか。このときに嬉しかったのは、役員の職を解かれても、彼はライブレボリューションに残ってくれたのです。もちろん、タバコはきっぱりとやめてくれました。
喫煙者の代表とも言うべき彼を役員から解任した私は、早速他の喫煙者たちにも禁煙を勧めました。自分たちがタバコを吸うことで、喫煙習慣のない他のメンバーがどれだけ迷惑を被っていたかを知り、彼らは直ちにタバコをやめてくれました。40人中14人もいた喫煙者全員がタバコをやめたというのは快挙といってよいでしょう。
こうして、2005年9月5日より、ライブレボリューションは完全禁煙会社になりました。大学一年生の学生さんが「ライブレボリューションでインターン生として働きたい」と訪ねてきたのは、そのちょうど一年後のことになります。
「完全禁煙会社なんて理想に過ぎない」という人もいるかもしれません。また、「完全禁煙会社にしたいのだけれども実現できない」とあきらめている人もいるかもしれません。だからこそ、それを実現できるほどの会社であれば、ほかのことも実現できるのではないかという期待や信頼につながるのだと思います。



