組織は強みを活かすためにある
「組織は強みを活かすためにある」と言われています。
それぞれが強みを持っている分野で仕事に取り組み、それによってそれぞれの弱みをカバーすることで、個々で働くよりも高いパフォーマンスを発揮することができます。ひとりで営業から経理までをこなすのは大変です。それでは専門性を追求することが難しくなるでしょう。組織で働くことで、私たちは、自分たちの得意分野の仕事をしたり、専門性を追求したりすることができるようになります。
「人類が高度に発達した社会を形成することができた理由の一つは『分業』である」
この「分業」を可能にする上で役立ったのがマーケット(市場)システムであり、「貨幣」によってこのシステムはより効率的な資源の再配分を可能にしました。経済的な観点から、分業は「人類最大の発明の一つ」と言われています。
世の中には、ある分野で特別大きな強みを持っている「天才」と呼ばれる人たちが存在します。しかし、偉大な天才も、人間に係わるすべての領域に照らしてみれば凡人以下と言えるのではないでしょうか。すべての領域で天才的な素質を発揮できる人など一人もいないのです。ピアニストはピアノを弾くことに専念できるから卓越でき、棋士は将棋を打つことに専念できるから卓越できるのだと思います。
偉大な天才たちも、あらゆるものを自給自足するような環境におかれていたとしたら、決して凡人の域を出ることはできなかったでしょう。周りの協力なしに天才が生まれることなどないのかもしれません。それに気づくと、周りに対する感謝の心を失ってはならないと強く感じます。
企業であれ、個人であれ、突出した成果を挙げようとするならば、世間でよく言われているところの「選択と集中」を意識しなくてはなりません。そのためには分業が必要です。天才が天才でいられる所以の一つは、やはり分業によるところが大きいと私は思います。
ライブレボリューションは、「組織は強みを活かすためにある」ということを念頭に置いて経営されています。その経営がうまくいっていることを裏付ける社内アンケートの結果があります。しかし、そのアンケート結果を発表する前に、『さあ、才能に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム著:日本経済新聞社)という本に掲載されていた興味深い調査結果を紹介したいと思います。
同著によると、101の企業に勤める1700万人以上の従業員に「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問を投げかけたところ、「恵まれている」と答えた従業員の割合は、なんと20%しかいなかったというのです。
この地球上で、自分の強みを毎日発揮できていると感じているのは、企業に勤める従業員のわずか20%にすぎないという結果には驚きました。しかし、同著の解説を読んで「なるほどな」と思いました。
「昇進することが必ずしも当人の望んでいることとは限らない。マネジメントよりも現場の第一線で仕事をするほうが自分には合っているという人もいる」
「会社が当人の才能に注意深く気を配っているとは限らない。また当人が希望する仕事を与えているとも限らない。会社が聞く耳を持たない場合も多い」
このように考えていくと「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問に対して自信を持って「恵まれている」と答えられる人は本当に少ないのでしょう。
2007年1月16日、私はライブレボリューションのメンバーにも「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問することにし、この質問と「1.恵まれている」「2.恵まれていない」という選択肢だけを紙に書いて、無記名のアンケートをとりました。
さて、ライブレボリューションで「恵まれている」と答えたメンバーの割合はどれくらいだったでしょう。同著には「最強の企業にとって、60%というのは無謀な数字とは言えまい」と書かれていましたので、「せめて5
0%の人たちが『恵まれている』と答えてくれれば嬉しいな」と思っていました。実際、フタを開けてみると予想を遥かに超えてました。
「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という問いに対して、なんと76%の人たちが「恵まれている」と答えたのです。これは驚異的な数字であるといえます。私は、このアンケート結果を見て、ライブレボリューションの経営が多くのメンバーに対して、得意な仕事をする機会を与えているという実感が得られました。
しかし、逆に24%の人が「恵まれていない」と答えました。確かに「毎日」とまでは行かないのでしょうが、これが「嫌々やっている」というのであれば深刻な話です。
無記名のアンケートだったこともあり、誰が「恵まれていない」と答えたのかはわかりませんでした。そこで、少し気になっていたメンバーに声をかけて、「あなたは本当に営業の仕事をやりたいのですか」と質問してみました。すると「本当は、コピーライターをやってみたい」と答えました。
それまで、ライブレボリューションには「コピーライター」という職種はありませんでした。私は、それが社内で必要とされているのか、それが社内で職種として成立するのかについて、これまで一度も考えたことがありませんでした。
「すみません。コピーライターという職種がないことはわかっているのですが、それをやってみたいと思っています」
そのメンバーが希望する「コピーライター」という職種など、私の頭からはいつまで経っても出てくることはなかったでしょう。
「わかりました。では、一ヵ月後からコピーライターをやってみてもらいましょう。万一、必要がないと思ったら、すぐに別の仕事をやってもらいますが」
結局、そのコピーライターという職種、他のメンバーからも大いに歓迎されるものでした。以後、最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれることになったそのメンバーは、メキメキと才能を伸ばしながら楽しく働いています。
私は、この経験を活かすべく、『Six Members Valuation』のシステムに改良を加えることにしました。そして、2007年7月に実施した『Six Members Valuation』の「自己評価」のところに「希望職種、希望異動先」を書く欄を設けました。私は、少しでもメンバーの声を吸い上げ、「適時、適材、適所」を実現したいと思っています。そして、全員が強みを活かせる理想の企業に近づけるべく改革を続けてゆきます。
それぞれが強みを持っている分野で仕事に取り組み、それによってそれぞれの弱みをカバーすることで、個々で働くよりも高いパフォーマンスを発揮することができます。ひとりで営業から経理までをこなすのは大変です。それでは専門性を追求することが難しくなるでしょう。組織で働くことで、私たちは、自分たちの得意分野の仕事をしたり、専門性を追求したりすることができるようになります。
「人類が高度に発達した社会を形成することができた理由の一つは『分業』である」
この「分業」を可能にする上で役立ったのがマーケット(市場)システムであり、「貨幣」によってこのシステムはより効率的な資源の再配分を可能にしました。経済的な観点から、分業は「人類最大の発明の一つ」と言われています。
世の中には、ある分野で特別大きな強みを持っている「天才」と呼ばれる人たちが存在します。しかし、偉大な天才も、人間に係わるすべての領域に照らしてみれば凡人以下と言えるのではないでしょうか。すべての領域で天才的な素質を発揮できる人など一人もいないのです。ピアニストはピアノを弾くことに専念できるから卓越でき、棋士は将棋を打つことに専念できるから卓越できるのだと思います。
偉大な天才たちも、あらゆるものを自給自足するような環境におかれていたとしたら、決して凡人の域を出ることはできなかったでしょう。周りの協力なしに天才が生まれることなどないのかもしれません。それに気づくと、周りに対する感謝の心を失ってはならないと強く感じます。
企業であれ、個人であれ、突出した成果を挙げようとするならば、世間でよく言われているところの「選択と集中」を意識しなくてはなりません。そのためには分業が必要です。天才が天才でいられる所以の一つは、やはり分業によるところが大きいと私は思います。
ライブレボリューションは、「組織は強みを活かすためにある」ということを念頭に置いて経営されています。その経営がうまくいっていることを裏付ける社内アンケートの結果があります。しかし、そのアンケート結果を発表する前に、『さあ、才能に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム著:日本経済新聞社)という本に掲載されていた興味深い調査結果を紹介したいと思います。
同著によると、101の企業に勤める1700万人以上の従業員に「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問を投げかけたところ、「恵まれている」と答えた従業員の割合は、なんと20%しかいなかったというのです。
この地球上で、自分の強みを毎日発揮できていると感じているのは、企業に勤める従業員のわずか20%にすぎないという結果には驚きました。しかし、同著の解説を読んで「なるほどな」と思いました。
「昇進することが必ずしも当人の望んでいることとは限らない。マネジメントよりも現場の第一線で仕事をするほうが自分には合っているという人もいる」
「会社が当人の才能に注意深く気を配っているとは限らない。また当人が希望する仕事を与えているとも限らない。会社が聞く耳を持たない場合も多い」
このように考えていくと「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問に対して自信を持って「恵まれている」と答えられる人は本当に少ないのでしょう。
2007年1月16日、私はライブレボリューションのメンバーにも「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という質問することにし、この質問と「1.恵まれている」「2.恵まれていない」という選択肢だけを紙に書いて、無記名のアンケートをとりました。
さて、ライブレボリューションで「恵まれている」と答えたメンバーの割合はどれくらいだったでしょう。同著には「最強の企業にとって、60%というのは無謀な数字とは言えまい」と書かれていましたので、「せめて5
0%の人たちが『恵まれている』と答えてくれれば嬉しいな」と思っていました。実際、フタを開けてみると予想を遥かに超えてました。
「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」という問いに対して、なんと76%の人たちが「恵まれている」と答えたのです。これは驚異的な数字であるといえます。私は、このアンケート結果を見て、ライブレボリューションの経営が多くのメンバーに対して、得意な仕事をする機会を与えているという実感が得られました。
しかし、逆に24%の人が「恵まれていない」と答えました。確かに「毎日」とまでは行かないのでしょうが、これが「嫌々やっている」というのであれば深刻な話です。
無記名のアンケートだったこともあり、誰が「恵まれていない」と答えたのかはわかりませんでした。そこで、少し気になっていたメンバーに声をかけて、「あなたは本当に営業の仕事をやりたいのですか」と質問してみました。すると「本当は、コピーライターをやってみたい」と答えました。
それまで、ライブレボリューションには「コピーライター」という職種はありませんでした。私は、それが社内で必要とされているのか、それが社内で職種として成立するのかについて、これまで一度も考えたことがありませんでした。
「すみません。コピーライターという職種がないことはわかっているのですが、それをやってみたいと思っています」
そのメンバーが希望する「コピーライター」という職種など、私の頭からはいつまで経っても出てくることはなかったでしょう。
「わかりました。では、一ヵ月後からコピーライターをやってみてもらいましょう。万一、必要がないと思ったら、すぐに別の仕事をやってもらいますが」
結局、そのコピーライターという職種、他のメンバーからも大いに歓迎されるものでした。以後、最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれることになったそのメンバーは、メキメキと才能を伸ばしながら楽しく働いています。
私は、この経験を活かすべく、『Six Members Valuation』のシステムに改良を加えることにしました。そして、2007年7月に実施した『Six Members Valuation』の「自己評価」のところに「希望職種、希望異動先」を書く欄を設けました。私は、少しでもメンバーの声を吸い上げ、「適時、適材、適所」を実現したいと思っています。そして、全員が強みを活かせる理想の企業に近づけるべく改革を続けてゆきます。



