あなたと理想の企業を創りたい
2世紀後半、中国は後漢末。政治が乱れ黄巾賊が全土で蜂起し、人々は苦しんでいました。そのような時代に天下平定を目指して立ち上がった若者がいます。劉備玄徳です。
日本であれ、中国であれ、全国を制覇し平定するという覇業は並大抵のことではありません。大きな困難を伴うことを誰もが知っています。
北方謙三著『三国志』の一巻「天狼の星」、その第一章にあたる「馬群」には、600頭にも及ぶ馬たちを連れ戻そうとする劉備たちに、盗賊が襲いかかる場面があります。200名近い敵をその10分の1の仲間だけで突破しなければなりません。その突破戦で、劉備は自ら矢面に立つのです。戦の常識から考えれば、大将は矢面に立ってはなりません。大将が死ねば、戦は負けたも同然になるからです。
ところが、劉備は敢えてその道を選びました。なぜでしょうか?
「これぐらいの敵さえ撃ち破れないのなら、自分の人生は知れたものだ」と思ったからです。どうせ死ぬ定めなら、ここで死ぬと。そして、自分にこれからの道があるのなら、矢が自分に当たるはずがないと。それを決めるのは天なのだと考えていました。
私が起業するとき、大きなリスクを背負わなければならないことは始めからわかっていました。失敗すれば何もかも失うでしょう。しかし、そのときの私は劉備と同じ心境でした。
名もなければ、財もない。無からはじめることなのだ。無に帰しても、悔やみはしない。自分の命を、使いたいように使うだけだ。わらってくれてもいい。私ひとりの夢だ。私の夢を押し潰すことは、誰にもできはしない。(同著より)
起業について私が考えていた折、金子と高木が現れました。
「私と張飛を、その覇業に加えていただけませんか?」といった関羽の心境と、当時の金子や高木の心境が同じであったかどうかはわかりません。しかし、一度しかない人生を私と共に歩んでくれると決心した彼らの心境には、似たものがあったはずです。そうでなければ、私を主(あるじ)と仰いでついてきてくれるとは思えないからです。
以下、同著から抜粋し紹介します。
二日、考えた。
張飛とも、何度も同じことを語り合った。天下を取れるはずがない、と関羽は考えるたびに思った。名も、地位も、財もない。それがどうやって天下を取るのか。いくら乱世と言っても、そんなことが起こり得るはずがない。
不可能だと思いながら、劉備の夢が関羽には輝かしいものに見えた。不可能だからかもしれない。
「俺はやはり、玄徳様とともに生きることにするぞ、張飛。そう決めた。おまえはおまえで考えろ」
「兄貴が決心するのを、待っていた。なにしろ、いろいろ考えこむ男だからなあ。俺はとっくに決めていた」
「そうか。ひどい苦労をすることになるかもしれんのだが」
「したいのだろう、苦労を」
「不思議だな」
「いい主にめぐり会った。俺はそんな気がしているよ、兄貴」
2006年5月26日、金曜日ということもあり23時を過ぎる頃には、メンバーのみんなは既に退社していました。しかし、高木だけは一人残って黙々と仕事を続けていたのです。私は、高木の席まで歩み寄り、17階のオフィスの外に広がる美しい夜景を眺めながら彼に質問をしました。
「高木さん、もう一回起業できる?」
彼はきっぱりと「できません」と答えました。
「でもさ、高木さんだったら優秀だし、人脈もあるし、将来は株式を公開してお金もあるだろうから僕がいなくても起業できるでしょう」
すると彼は、キーボードを打つ手を止めて、私のほうに向き直ってこう言いました。
「だって、ライブレボリューションよりいい会社を創る自信がありませんから」
彼はそう言って、にっこり微笑みました。
私はその一言を聞いてしびれました。
起業してから理想を追い求めて走り続けた日々を振り返り、「確かにこんなに素晴らしい会社をもう一度創れと言われても自信がないな」と思いました。そして、みんなに感謝しました。
「苦楽を共にしたくなる」
一生のうちに、そんな仲間たちと巡り合えることは、とても幸せなことだと思います。私は、一人でも多くの将来性のある若者たちにライブレボリューションを訪れて欲しいと願っています。ここでは書ききれなかったライブレボリューションの魅力に触れて、新しい経営のパラダイムを感じ取って欲しいと思っています。
「すべては、夢を持つことから始まる」
これは私がソフトバンクの孫社長からいただいた言葉です。
夢を鼻で笑うような大人がいたとしたら、おそらくその人は、毎日つまらない人生を送っているのでしょう。若者には、そんな大人になどなってほしくはありません。
私は2000年8月に起業して以来、「そんなことはできるはずがない」と言われ続けてきました。
「そんな夢みたいなことを言うな」
しかし、その夢は着実に実現しています。
私は次のことに気がつきました。
はじめからできないと言っている人間には、できないだけなのだと。
情熱を持って無限の可能性にかけるというメンバーたち、若者たち、お客様、取引先、そして、株主やこの本を手にとって読んでくださった読者の皆さまと共に、宇宙一愛される企業を目指して、楽しく仕事をしてゆくことが私の望みです。
あなたの大志をけなそうとする人を相手にしてはいけない。それはつまらない人だ。
本当に偉大な人は、君もまた偉大になれると感じさせてくれる。
マーク・トウェイン
もし、あなたが「理想の企業を創りたい」という想いを抱いているのであれば、ぜひ挑戦してください。そして、私たちの取り組みを参考にしてみてください。これまで述べてきたように、ライブレボリューションはその理想の実現に向けて「宇宙一愛される経営」を実践してきた企業ですから。
これからもライブレボリューションは、理想の企業というものを追求してゆきます。
しかし、それは自分たちだけで取り組んでできるものでは決してありません。
ですから、私は最後にお伝えしたいことがあります。
「あなたと理想の企業を創りたい」
いつかあなたにお会いできるその日を楽しみにしています。
株式会社ライブレボリューション
代表取締役社長 増永 寛之
日本であれ、中国であれ、全国を制覇し平定するという覇業は並大抵のことではありません。大きな困難を伴うことを誰もが知っています。
北方謙三著『三国志』の一巻「天狼の星」、その第一章にあたる「馬群」には、600頭にも及ぶ馬たちを連れ戻そうとする劉備たちに、盗賊が襲いかかる場面があります。200名近い敵をその10分の1の仲間だけで突破しなければなりません。その突破戦で、劉備は自ら矢面に立つのです。戦の常識から考えれば、大将は矢面に立ってはなりません。大将が死ねば、戦は負けたも同然になるからです。
ところが、劉備は敢えてその道を選びました。なぜでしょうか?
「これぐらいの敵さえ撃ち破れないのなら、自分の人生は知れたものだ」と思ったからです。どうせ死ぬ定めなら、ここで死ぬと。そして、自分にこれからの道があるのなら、矢が自分に当たるはずがないと。それを決めるのは天なのだと考えていました。
私が起業するとき、大きなリスクを背負わなければならないことは始めからわかっていました。失敗すれば何もかも失うでしょう。しかし、そのときの私は劉備と同じ心境でした。
名もなければ、財もない。無からはじめることなのだ。無に帰しても、悔やみはしない。自分の命を、使いたいように使うだけだ。わらってくれてもいい。私ひとりの夢だ。私の夢を押し潰すことは、誰にもできはしない。(同著より)
起業について私が考えていた折、金子と高木が現れました。
「私と張飛を、その覇業に加えていただけませんか?」といった関羽の心境と、当時の金子や高木の心境が同じであったかどうかはわかりません。しかし、一度しかない人生を私と共に歩んでくれると決心した彼らの心境には、似たものがあったはずです。そうでなければ、私を主(あるじ)と仰いでついてきてくれるとは思えないからです。
以下、同著から抜粋し紹介します。
二日、考えた。
張飛とも、何度も同じことを語り合った。天下を取れるはずがない、と関羽は考えるたびに思った。名も、地位も、財もない。それがどうやって天下を取るのか。いくら乱世と言っても、そんなことが起こり得るはずがない。
不可能だと思いながら、劉備の夢が関羽には輝かしいものに見えた。不可能だからかもしれない。
「俺はやはり、玄徳様とともに生きることにするぞ、張飛。そう決めた。おまえはおまえで考えろ」
「兄貴が決心するのを、待っていた。なにしろ、いろいろ考えこむ男だからなあ。俺はとっくに決めていた」
「そうか。ひどい苦労をすることになるかもしれんのだが」
「したいのだろう、苦労を」
「不思議だな」
「いい主にめぐり会った。俺はそんな気がしているよ、兄貴」
2006年5月26日、金曜日ということもあり23時を過ぎる頃には、メンバーのみんなは既に退社していました。しかし、高木だけは一人残って黙々と仕事を続けていたのです。私は、高木の席まで歩み寄り、17階のオフィスの外に広がる美しい夜景を眺めながら彼に質問をしました。
「高木さん、もう一回起業できる?」
彼はきっぱりと「できません」と答えました。
「でもさ、高木さんだったら優秀だし、人脈もあるし、将来は株式を公開してお金もあるだろうから僕がいなくても起業できるでしょう」
すると彼は、キーボードを打つ手を止めて、私のほうに向き直ってこう言いました。
「だって、ライブレボリューションよりいい会社を創る自信がありませんから」
彼はそう言って、にっこり微笑みました。
私はその一言を聞いてしびれました。
起業してから理想を追い求めて走り続けた日々を振り返り、「確かにこんなに素晴らしい会社をもう一度創れと言われても自信がないな」と思いました。そして、みんなに感謝しました。
「苦楽を共にしたくなる」
一生のうちに、そんな仲間たちと巡り合えることは、とても幸せなことだと思います。私は、一人でも多くの将来性のある若者たちにライブレボリューションを訪れて欲しいと願っています。ここでは書ききれなかったライブレボリューションの魅力に触れて、新しい経営のパラダイムを感じ取って欲しいと思っています。
「すべては、夢を持つことから始まる」
これは私がソフトバンクの孫社長からいただいた言葉です。
夢を鼻で笑うような大人がいたとしたら、おそらくその人は、毎日つまらない人生を送っているのでしょう。若者には、そんな大人になどなってほしくはありません。
私は2000年8月に起業して以来、「そんなことはできるはずがない」と言われ続けてきました。
「そんな夢みたいなことを言うな」
しかし、その夢は着実に実現しています。
私は次のことに気がつきました。
はじめからできないと言っている人間には、できないだけなのだと。
情熱を持って無限の可能性にかけるというメンバーたち、若者たち、お客様、取引先、そして、株主やこの本を手にとって読んでくださった読者の皆さまと共に、宇宙一愛される企業を目指して、楽しく仕事をしてゆくことが私の望みです。
あなたの大志をけなそうとする人を相手にしてはいけない。それはつまらない人だ。
本当に偉大な人は、君もまた偉大になれると感じさせてくれる。
マーク・トウェイン
もし、あなたが「理想の企業を創りたい」という想いを抱いているのであれば、ぜひ挑戦してください。そして、私たちの取り組みを参考にしてみてください。これまで述べてきたように、ライブレボリューションはその理想の実現に向けて「宇宙一愛される経営」を実践してきた企業ですから。
これからもライブレボリューションは、理想の企業というものを追求してゆきます。
しかし、それは自分たちだけで取り組んでできるものでは決してありません。
ですから、私は最後にお伝えしたいことがあります。
「あなたと理想の企業を創りたい」
いつかあなたにお会いできるその日を楽しみにしています。
株式会社ライブレボリューション
代表取締役社長 増永 寛之



